そもそも、マンション共有部分の保険とは?

マンション共有部分の保険は、火災保険に分類される損害保険です。

具体的な保険の名称としては、「マンション総合保険」と言います。

そして、マンション総合保険は、マンション管理組合が加入する保険です。

まとめると
マンションの共用部分の保険マンション総合保険
加入者 = マンション管理組合

 
では、「マンション総合保険」とは、どんな保険なのでしょうか?

マンション総合保険とは?

マンション総合保険とは、マンションの共有部分の損害を補償する損害保険(火災保険の一種)です。賃貸や分譲のマンションで入居者が加入する「火災保険」とは、まったく違う保険です。

マンションの保険は2種類に分かれる

一戸建ての住宅に住んでいる人は、土地も建物もすべてが個人所有なので、個人で火災保険などの損害保険の契約をすれば済みます。しかし、マンションの場合は、所有権は、「共用部分」と「専有部分」に分かれています。

このため、マンションに必要は損害保険としては、

  • 共有部分 = マンション管理組合
  • 専有部分 = 個人
と言ったように、別々に保険契約をする必要があります。

 
マンション管理組合が加入する共用部分の損害保険が「マンション総合保険です。

専有部分となる、各人の部屋の家財道具などのための損害保険は、部屋に住んでいる人が個人で「火災保険」に加入します。

マンションの共用部分とは?

マンション共有部分の写真

では、マンションの共用部分とは、どこのことを言うのでしょうか?

具体的なマンションの共有部分の例としては、

  • エントランス
  • エレベーター
  • 共用廊下
  • 屋上
  • ベランダ
といったような、マンションの住民が共用で使う部分をさします。

意外な共有部分としては、「玄関のドア」「ベランダ側のサッシ」といった部分もあります。何かあって保険の補償を使うときは、自分の思い込みで判断すると違っていることもあるので保険会社に確認する必要があります。

どのような補償なのか?

マンション総合保険は、事故や災害が発生した時に、

  • マンションの共用部分の設備や施設の損害
  • 共用部分で起こった居住者や外来者への損害
といったモノの破損ケガなどの損害に備える保険です。

もしものトラブルに備えて、マンション総合保険に多くの管理組合が加入しています。

 

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