保険会社や保険商品を変更しても問題ないのか？

問題ありません。

管理会社とマンション管理組合の管理委託契約の条文には、「管理会社は、保険代理店との連絡をスムーズに行うこと」という一文が必ず入っているものです。

この為、保険会社を変更したからといって、管理会社が連絡を怠ると契約違反になります。」特に、現場の管理人さんは、嫌がらせで連絡を遅らせるということはないと思います。

ただし、管理会社は、損害保険を入れ替えることは、すごく嫌がります。

その理由は、管理会社の収入が減るからです。その為、「コスト削減ができて良かった」と管理会社がいうことはありません。
逆に、「一括して管理した方がマンション管理組合にとっても良い」といったことを言ってくると思います。

しかし、管理会社にまかせていることで、かなり高い保険料で契約させられることになるので、総合的に判断すると、管理会社のサービスも割高になっていると考えられます。

マンション管理組合は、あなたが毎月支払っている管理費で運営されています。管理組合が自主的にコストダウンをしないと、支払った管理費が、すべて管理会社の利益として吸い上げられてしまいます。

その為、マンション管理を適切な相場で正しく行うためには、中立的な立場のコンサルタントとしてマンション管理士に相談し、マンションの管理費の削減や管理そのものを見直すのもいい方法です。

そうはいっても、今すぐに、マンション管理の全てを見直すのは大変です。だから、まずは、マンション総合保険が、最適な保険料を支払っているのか？割高なのか？といった点をチェックするところから始めると、取り掛かりやすいです。

管理会社は、自分が住んでいるマンションを管理してくれているので、ある意味、自分たちの味方のような一面もあります。しかし、管理会社も企業です。利益をあげる必要があります。

もしも、管理会社が売り上げをアップするためには、管理するマンションを増やすか、管理料を値上げするしかありません。これは簡単にできることではありません。その為、管理会社にとって、損害保険の仲介手数料で売上げあげるのは大切になります。

そうはいっても、マンション総合保険で、数百万円も保険料が変わってくると、管理会社の言いなりになるのも問題だと思います。

マンションの管理は、管理会社にまかせておけば問題ないと思っている人が多いと思います。しかし、管理会社にとって、あなたのマンションは、他人のモノです。

管理会社に、自分のマンションと思って、管理をしてもらうというのは難しいです。これは、管理会社の批判をしたい訳ではありません。

あなたが管理会社の社員で、沢山のマンションを管理しているといった立場になれば、自分のマンションと思って、親身に対応するのは難しいと思います。特に、企業なので上司に、効率化や売上げアップなど、何かしら言われるサラリーマンでは、自分のマンションと思って対応するのは難しいと思います。

そのため、マンションの資産価値を高めつつ、無駄な出費を抑えるためには、マンション管理組合が自主的に運用する必要があります。

面倒だからと、他人任せにしていると、沢山の管理料が必要になり、将来的には、毎月の管理費アップということになる可能性もあります。

そればかりか、大規模修繕を行うときに、積立金が足りずに、まとまった金額の支払いが必要になる可能性もあります。

このように、マンション管理組合が、いかに、無駄な出費を抑えることができるのかが、将来のあなた自身のムダな出費を削減することに直結しています。